2010.07.25初診患者さん
・7月24日の土曜日診療に来院された初診患者さんのこと。問診の最中に耳を疑った。
・数年前,某歯周病専門医で何ヶ月か何年間か治療を受け,そのあと残存歯を支台にして,1年前に自費の補綴物(連結フルマウスブリッジ)を入れたそうだ。その補綴物が数ヶ月で揺れてきて痛くて噛めなくて装着後3ヶ月で動揺がひどくなり,抜歯になったという。失礼かと思ったが,「おいくらでしたか?」と聞いてみた。
・患者さんの返答は「260万円でした。」「えっ?260万円?3ヶ月でしょ?」耳を疑った。「3ヶ月しか持たなかったブリッジが260万円ですか?それで何とも思わないんですか?」・・・信じられなかった...。
・その前に,自費診療で補綴以外の治療もして250万円ほど掛けていたそうな。占めて合わせて500万円が,3ヶ月でパ~。下顎の治療費を差し引いても400万円が3ヶ月でパ~になった計算だ。
・これじゃ~,患者さんが残るかも知れないと思って,歯を残して260万円かけた(患者さん曰く,重~い)ブリッジが,3ヶ月で脱離。あ~あ~あ~あ~。
・こんな治療している歯医者がいるんで,歯医者不信の患者さんが増える訳だよ。歯だって重度歯周病だったら抜歯しなければならない時があろうよ。
・「抜かない歯科医がいい歯医者」という大義名分をかざして,その歯科医師は治療を行ったのであろうが,また,こんなに重症症例の患者を治療して機能させていると自分の症例にしたかったことも考えられる。
・もしかして歯が残るかも?と信じて治療に通った患者さんは,そのブリッジが抜けた時,地獄に落とされた気分だったろう。今は,溜め息しか出ない。