症例
インプラント治療におけるリスクや副作用の詳細説明
一般的なインプラント治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。
全ての患者様に言えることは、喫煙はインプラント手術及び術後の経過不良を引き起こしてしまう可能性があるということです。
インプラント治療に入る前に、禁煙されることを強くお勧めします。
外科手術
インプラント埋入手術は、いずれも外科手術が必要です。
口腔や顎骨に関わる外科手術によって以下のように生じるリスクがあります。
①痛み・腫れが生じる可能性があります。
②外科による出血が長引く可能性があります。
③神経損傷による麻痺の可能性があります。
④上顎洞炎になる可能性があります。
⑤稀に手術によってあざが生じる可能性があります。
腫れやあざは、多くの場合時間の経過とともに自然に退いていきます。もし痛みがある場合は、鎮痛剤などの処方を行います。
当院では、出来る限り低侵襲な治療法を選択することで、負担の少ない治療をご提供しています。
さらに、神経損傷や麻痺のリスクを回避するため、神経や血管の位置をより正確に把握することが可能なCT撮影による精密診断を必ず実施し、その結果に基づいた治療計画を立てています。
顎骨・歯周組織の影響
骨量や歯周組織が吸収、減少してしまっている場合は、骨造成や骨移植及び歯肉移植などの手術を併用します。
骨質に関しては、骨の質が硬すぎる場合、埋入後のインプラントが骨結合しにくいというリスクがあります。
特に骨質(硬さ)は個人差があります。
メインテナンス
インプラント自体は虫歯になることはありませんが、支える歯肉はブラッシングを怠ると歯周病のように炎症を起こし、顎骨が溶けていってしまいます。
これをインプラント周囲炎といい、重症化するとインプラント抜去になってしまうことがあります。
これを防ぐため、治療中や治療後も毎日ご自宅で正しいブラッシングを続けていく必要があります。また、治療完了後も定期的に通院して、専門家によるクリーニングを受けて頂くようお勧めします。
噛み合わせも日々変化し、治療後の状態が続くわけではないので、当院では治療後も定期的に噛み合わせのチェックをしています。
生活習慣
歯肉・歯周組織が健康な状態でないと、適切なインプラント治療を行うことが難しくなります。
禁煙、糖尿病は、術後の歯周組織の治癒を遅らせ、インプラント手術の成功率を低下させます。
したがって当院ではインプラント治療に際して、禁煙を強くお勧めしています。
また、糖尿病の自主的管理をすることも、付け加えさせていただきます。
矯正治療におけるリスクや副作用の詳細説明
一般的に矯正治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。
歯痛
装置を調整した直後、歯を移動する際に歯痛を感じることがありますが、正常な反応であり、問題ありません。
虫歯・歯周病
矯正装置を付けることで口腔内の清掃がしにくくなり、その結果プラーク(歯垢)が残ることで、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなってしまいます。
これを予防するために、矯正治療中にブラッシングなどのご自宅での口腔ケア指導を徹底し、矯正治療中の通院時に定期的なクリーニングを行っています。
口内炎
歯に付いた矯正装置が口腔粘膜に当たることで、刺激となり、口内炎などを起こすことがあります。
もし痛みがある場合は、塗り薬や装置をカバーするワックスで対処します。
多くの場合は、装着して1週間以上経過することで装置に慣れ、自然に解消しております。
会話・食事の弊害
装置を付けることで、発音のしにくさや、咀嚼のしにくさを感じることがあります。
しかしほとんどの場合、装置に慣れることで、発音や咀嚼の不自由さが解消されていきます。
また装置に粘着しやすいキャラメル、飴などの食品や、装置の破損につながる硬い食品は、矯正中は避けた方がよいでしょう。