アメリカインプラント学会参加3日目
アメリカインプラント学会参加3日目。
各スピーカーは上顎前歯部治療、もしくは、各スピーカーの失敗症例の講演をされた。各スピーカーは夫々の分野で超有名な先生方である。
この超有名な先生方でもこんな失敗=悪夢を見た経験があるのかと思ってしまった。驚いてしまった。そして安堵。失敗症例を見せて下さった先生方に感謝感謝。
モデレーターの先生曰く。 「3日目の午後は大体聴衆者が少なくなるのであるが、半数以上の先生が残って聞いているのは驚きです。テーマが良かったからでしょう!」と。
有名な観光地がないのも一因しているが、講演内容が面白くて、興味津々だったからであろう。途中冗談あり、目が離せなかった。今回の学会の中では、今日が一番面白かった。発表された先生方(Big Speaker)に感謝でした。
総じて、前歯部の抜歯即時インプラントは、特別の場合を除いて、待時インプラントに比べて有意に審美的成功率が低いことを肝に銘じるべきである。イコール、クライテリア(適応症例の診断基準)を見極める目がない歯科医師が上顎前歯部に何でもかんでも抜歯即時インプラントを行うべきではないということ。適応の見極めが大事です。
失敗症例を見せることができるということは、その分野では、相当の Big Name だからです。いや~居残って聞いていた甲斐があった。
ある著名なブローネマルクインプラントの開発に携わったA歯科医師(現有名大学の某教授)が、N社のXYインプラントとXZインプラントのFailure Festivalと題して、N社の推奨する術式で行ったらこうなった、と、N社の、とにかく売り上げ第一主義、コマーシャリズム商業主義を徹底的に批判した。あのA先生がだ...。噂によると、N社の研究に携わっていた何人かの教授がN社の経営方針(商業主義)と合わず、色々もめているらしい。あの経営方だったらまじめに研究している先生は、おかしいと思うだろう。こうなるのも時間の問題だったろう。おそらく、もっと多数の研究者が反旗を翻すことになるだろう。