09.05.28.インプラントオペ
・今日は、木曜日ですが,急遽インプラントオペ1人オペ。
・今日のインプラント患者さんは,上顎ほとんど残根状態で抜歯後11本欠損になる患者さん。まだお若いのに,そしてお綺麗なのに,口腔内はホント可哀想な状態だった。
・初診で来られた時,衛生士が問診を取ろうとしたら目に涙を溜めて泣き出してしまった。二十年近くもこんな状態だったそうで,ホント辛かったのだろう。
・患者さんがこんなにまで放っておいたには理由があった。麻酔が効き難い体質のようで,小学校の頃歯科医院に行った時の麻酔が相当痛くて,それがトラウマになり,それ以降歯科医院にはおっかなくて行けなくなったとのことだった。
・さて,この患者さんの治療は,左上3番と右上7番と左上6番は,何とか残りそうなので抜髄して保存することにし,上顎11本欠損に対して,患者さんの要望もあり,9本埋入しての即時荷重(=当日仮歯)治療を行うことにした。
・と言うより,そうしなかったら,即時荷重(当日仮歯)治療を行わなかったら,もしくはできなかったら,この患者さんは治療を行わなかったようだ。とにかく仮歯(前歯)はほしいとのことである。お若いので,歯のない状態は耐えられないのであろう。当たり前と言えば当たり前だ...。
・埋入部位は上顎右65431左13457番で6本が抜歯即時埋入であった。2級咬合で前歯部位が前突してるので,かつ,前歯部位は審美性が難しいので,埋入位置に気を使った。つまりは前歯部位は口蓋側寄りに,かつ,左右の1番1番は,ネック部を4mm以上離して埋入した。
・審美性=歯間乳頭温存のためにインプラント-インプラント間は最低3mm離すべきとの論文がある。そういうバックグラウンドを無視してはならない。インプラントを行う上では当然知っておくべき論文である。ポンティックにした方が審美性が増すのはわかっているが,インプラント-インプラント間が4mm取れたので今回は並列埋入を行った。
・埋入後は,咬合採得~印象採得~ヒーリングキャップ~骨移植~縫合。お世話になっているラボへ送りいつものように即時(即日)荷重メタルフレーム入りテンポラリー連結ブリッジ冠を作製に移った。その後左上3番を抜髄し,歯冠をカットして患者さんには休憩頂いた。
・夕方8時過ぎに仮歯セット。仮歯作製の時に伝達が上手くいかず,作り直したため予定より1時間オーバーしてしまった。本来は1時間前の7時に装着できていたのだが...。1時間遅れたが,出来上がりは,当然セラミックまではいかないが仮歯としては上出来だった。
・資料を採取して終了した。術前の残根状態,歯のない状態から,術後に(前)歯が入って素敵な状況へ大変身した。患者さんに手鏡を渡し,見てもらったら笑顔を見せてくれた。患者さんの笑顔の写真を撮影したら,次の瞬間に何と患者さんが泣いてしまった。
・ええっ・・・何と嬉し涙であった。ここ十何年も笑えなかったというのだ。患者さんは泣きながら「笑えた...。」
・別な患者さんの治療もあり,大忙しで,昼食が夜7時になってしまったが,最後,感動の一日だった。手術後に歯科用CTを撮影して・・・・・・・・・Sインプラント使用
・当インプラントセンターの提供は,困っている患者さんに対し,安心・安全・快適・満足な治療をスピーディーに提供することです。あなたの快適な未来を約束致します。
※骨が少なかったら是非当インプラントセンターでオペを行うことをお考え下さい。無痛インプラント手術を提供致します。
平成19年7月3日から新しいオフィスに移転しました
・・・東京駅八重洲北口出口徒歩1分の所です。旧診療室から徒歩2~3分です。・・・
桜咲く・・・